論文の書き方

あんまり偉そうなことはいえないですが,そうはいってもそれなりに経験を積んできたので私の経験をベースにした論文の書き方について順次アップしていきたい.

アブストラクトの書き方

アブストラクトはその論文を読むか読まないかを決めるときの非常に大きなポイントである.論文を投稿するときもアブストラクトの善し悪しで査読に回るか回らないか決まる.雑誌編集委員の立場として考えてもアブストを読んで査読を誰に依頼するかあらかた決めるので適切なアブストラクトを作成する必要がある.

私の経験に基づいたアブストラクトの書き方をスライドにしましたのでご参考にどうぞ.

Wordのアウトライン機能を利用しよう

見出しを設定して全体の構成を考えよう

全体の構成がしっかりしている論文は読みやすい.文章と文章,段落と段落のつながりがよいためだ.私が論文を書くときは最初に全体の見出しをつくっていく.「Introduction」「Rsult」などの大見出し(見出し1)は当たり前だが,その下の小見出し(見出し2)やさらにその下の見出し(見出し3)も最初に書いてしまう.そして常にその見出しを俯瞰しながら論文を書くと全体の構成が良くなるし,どこでどのデータを出すか,どこでどういう議論を展開するか見えてくる.

見出しの設定方法(Word)

これら見出しをつける際に便利なのがWordの見出し機能である.「ホーム」リボンの右側にいつも「あア亜」がいろいろなスタイルで並んでいるものがあるだろう.ほとんどの方はなんだこれ?と思っているだけに過ぎないと思うが,これが見出し機能である.大きな見出しの部分で「見出し1」をクリックするとその文が見出しとなる.

スタイルを変更したいときはリボン内の各見出しボタンを右クリックして「変更・・・」をクリックしてフォントサイズやインデントなどを設定できる(設定の際は,設定画面下の方にある「自動的に更新」をチェックしておくと文章内でそのスタイルを適用している見出しすべてのスタイルを同時に変更することが可能である.

各見出しに章番号も追加できる.章番号(段落番号)の付け方の詳細は以下サイトを参照してもらいたい.

http://office-qa.com/Word/wd560.htm

見出し(アウトライン)の表示方法

Wordの表示リボンにある「ナビゲーションウィンドウ」をチェックすると画面左にアウトラインが表示される.より,とりあえず現在書いている論文の見出しを全部入力してみよう.各タイトルを「見出し1」や「見出し2」に設定する度にナビゲーションウィンドウにその見出しが追加されていくだろう.最後までいったかな?ナビゲーションウィンドウがずいぶんと賑やかになったはずだ.しかも「はじめに」から「文献」までずらっと並んでいるのでなんとなく論文を書き上げた気持ちにもなるだろう.実際には本文を1文字も書いてなくてもなんとなく完成した気になってなかなか気分が良い.

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