古生物学実験 2018
対象:自然システム学類地球学コース2年後期
担当形式:分担.5-8コマ分
概要:金沢市内に分布する大桑層の化石を採集し,室内に持ち帰ってクリーニングします.その後,化石を同定し,化石や堆積物から古環境の変遷を推定します.
これら一連の作業を通して,古生物学の基本的な実験手法や考え方,古生物・古環境の復元手法を学びます.
資料集
参考資料
北村晃寿先生(現静岡大学教授)が中心になって大桑層の詳細な解析が1990年頃に実施された.一連の研究の成果が多数出版されているので読んでみると,フィールドでの記載方法やデータのまとめ方などで,大いに参考になるだろう.たとえば北村・近藤(1990)やKitamura et al. (1994),北村(1996)など(他にも多数出版されているのでGoogle ScholarやScopusなどの論文検索サイトで検索してみると良い).最終的に君たちの得たデータと比較し,議論する際にも役に立つ(もちろん,比較や議論の際は正しく引用することはいうまでもない).
地図データ
地図データをいれた圧縮ファイル(HaifuChizu.zip)をおいておきます(パスワードは授業中に述べます).野外データのまとめなどに適宜利用してください(2万5千分の1地図は国土地理院,1/1000は金沢市都市計画図(一部改変)とGoogleEarthを元にしている).
発表・レポートについて
発表
- 発表日:2019年1月23日(水)
- 形式:班による発表(ただし,班員全員が発表に携わること)
- 時間:各班15分以内
- 質問:各班の発表後,質問時間を設ける.受講者は積極的に質問すること.質問した回数を成績に組み込む.
- 注意事項:当たり前であるが,他班の発表中の発表資料作成は認めない.必ず授業開始前に発表の準備を完了しておくこと
レポート
- 締め切り日:2019年1月30日(木)13時(授業開始時には提出しておくこと)
- 提出場所:地球事務室
- 古生物学実験の発表とレポートについて(PDF)
レポートの評価項目
上記のファイルで述べている通りであるが,主に以下の項目を評価対象とする.レポートは各自がそれぞれ作成する(産状スケッチや柱状図などは共有して良い)
- レポートの項目順(背景,目的,調査地域,方法,結果,考察,まとめ,文献)
- 図や表にキャプションがあるか?
- 図が本文中で参照されているか?
- サンプル採集地点が柱状図に表されているか?
- 観察事実を適切に表す図が備わっているか?
- 室内で得たデータが適切に表されているか?
- 学名が正しく表記されているか?
- 化石の産状についての考察がなされているか?
- 化石群集の変遷について適切な証拠に基づいて議論しているか?
- 自分のデータと引用とを明確に区別して考察しているか(正しい引用の仕方)?
- 本文での引用と引用文献(リスト)が正しく対応しているか?