第52話 The Long Road to Folkestone
2019年2月17日 12:00 カテゴリ:兀天狗
ロンドン中心部の観光を終えた私は,ヴィクトリア駅に到着し,改札前でどの列車に乗ればよいのか考えましたが,
「あれ,電光掲示板に"Folkestone"の文字がない」
わからん.
わからないというか,確証がほしかったので,人に聞くべきだと思いました.
駅のスタッフさんに「どの電車がFolkestoneに行くのか」と尋ねると,
「X時のY番ホームの列車に乗りな(時間と番号は忘れました).ただ,途中でバスに乗り換えて,もう一回電車に乗るんだ」
「by bus?」
あれ?特急列車で1本じゃなかったっけ?
「今日は日曜日だから,工事してて,運休なんだ.だから代わりにバスが走ってる」
運休(笑)
あとあと調べてみてわかったのですが,イギリスでは休日となる土日に列車を止めて,線路の工事をすることが日常のようです.
まあFolkestoneまでの切符でバスも乗れるみたいなので,問題なさそうですね.
Folkestoneに向けて,特急列車が発車します.
車内の電光掲示板を見てみると,「Paddock Wood」まで電車で行けるようです.
イギリスの特急電車は,日本のように車両ごとに等級が分かれているわけでなく,座席ごとに等級が分かれているそうです.
私もびくびくしながら席に座りました.
Paddock Wood に到着すると,一斉に人が降ります.
どうやら間違ってなさそう.
一応,駅員さんに「Folkestoneはどっち」と尋ねると「あのバスに乗れ」と教えてくれました.
私もほかの乗客に交じって乗車します.
乗るバスを間違えたら私はどこにたどり着くのだろうか,不安とワクワクでいっぱいです.
バスはひたすらにイギリスの農村地域を走ります.
でも,太陽を背に走っていたので,東(ドーバー海峡方面)に向かっているだろう.
次第に日は暮れ,乗っている人も少なくなっていきます.
バスではありますが,千と千尋の神隠しに出てくる海原電鉄に乗っている千尋の気分でした.
沼の底駅はまだ遠いようです.
Wi-Fiもつながっていないので,先生にも連絡取れないことが一番不安でした.
夕方ごろに宿に着くと聞いていたので,おそらく今頃宿について,心配かけてしまっているだろうな.
どうしたもんじゃろな~.
宿に着いたら謝ろう.まずは無事に駅に到着することだ.
空も黒く染まりきったころ,ようやくバスが目的地の駅に到着しました.
駅ではミッキーが出迎えてくれました.
"Folkestone is farther than I think."
Folkestoneまでもう少し.眠い.(´ぅω・`)
再び電車に乗り,ようやく目的地の「Folkestone Central」に到着です.
長い旅路も末路.時計は21時を回っていましたが,あとは歩いてホテルに向かいます.
ホテルに到着し,チェックインしようとすると,どうやら先生たちもまだ到着していないみたいです.
フロントに電話が鳴り,担当者が受話器を私に差し出します.
すると,懐かしい人たちの声がしました.
安堵.
5分くらい待っていると,クリシュトフさんが現れ,続いてジェンキンズ先生,佐藤さん,カイムさんの娘さん,カイムさんもチェックインです.
ドタバタ珍道中は相変わらずでしたが,楽しい旅路でした.
夜は,何で遅くなったのかを追究される尋問大会です.
説明すると,みんなにめちゃくちゃ笑われた.
特にカイムさんの娘さんにめちゃくちゃ笑われた(笑).
内容だけじゃなくて私の英語力に関して.
英語で説明って難しいですね.
多分,みなさんからすると,3歳児ががんばって説明しているように見えたんでしょうね.
ミサンガ売りに騙され,工事による通行止めを食らった今日という日を忘れることはないでしょう.
明日からは切り替えて,化石採取です!!
保存の良い白亜紀の化石はどのくらいとれるのでしょうか!!!