第41話 Dziękuję Polish
2018年11月11日 12:00 カテゴリ:兀天狗
さて,初めての国際学会で感じたことを述べてきたわけですが,今回でまとめましょう.
私が1st international workshop on ancient hydrocarbon seep and cognate communitiesを通して経験できたことは,
・ひとりで外国を旅すること.
・英語でのコミュニケーションの楽しさと難しさ.
・ひとつの研究分野の最先端を味わえたこと.
ひとりで外国を旅すること
私は研究室に配属されるまでは,ホテルを自分で予約したことすら経験がないような旅行音痴でした.
そんな私が,自分で飛行機を予約して,日本語が通じない異国を旅するなんて誰が想像できたでしょうか.
「地球の歩き方」をもっていれば,なんとかなりますね.
自分の住んでいる世界を出て,外の世界を見ることがこんなに楽しいとは知りませんでした(多くの学生さんはガンガン旅行に行っているので,すでに知っていると思いますが).
学会とはいえ,移動中や隙間時間に観光をして,日本じゃ決して見られないような建物や景色を楽しみました.
そういえば,マラソン大会も催されていましたね.
大きなトラブルもなく,ジェンキンズ研での研究活動を通して,旅をするおもしろさを学びました.
ジェンキンズ研は,学会期間中の前後は,自費であれば旅行しても良いことになっています.
学会開催地でなくとも,隣国も訪問可能です.
(アウシュヴィッツにも行きたかった・・・)
英語でのコミュニケーションの楽しさと難しさ
何度も申し上げていますが,私は英語が得意ではありません.
TOEICは500点台です(どーーーーん!!!!)
日本で生活していれば,英語なんて必要ないし,勉強したい気持ちがなかなか湧きませんでした.
外国人と話したいとも思わなかったしな~.
でも!!!!!
学会を通して,多くの外国人と英語で話したことで,伝わったときの喜び(共有できた感じですかね?)を体感できました.
正直,こんなに嬉しいものだとは思っていませんでした.
ただ,それと同時に,自己紹介程度しか理解できない英語力では,それ以上の話についていけないことも体感しました.
研究のディスカッションを通して,サイエンスのおもしろさを共有できたら,もっともっ~と楽しいんだろうな~.
また,日常会話を通して,日本文化についていろいろ聞かれることがありましたが,全く知らなかったので,答えられませんでした.
「日本の温泉には猿が入っているんだろう?それはどこだい?」とか←長野県地獄谷野猿公苑
「日本で身近にいる危険な動物はなんだ?」とか←熊ですかね?
案外,外国人のほうが日本に詳しいかもしれませんね.
もっと,自国について,知りたいと思うようになりました.
私の英語力は同級生や先輩後輩に比べて,劣っていますが,
自分のペースで,もう一度勉強していきたい所存でございます.
ひとつの研究分野の最先端を味わえたこと
化学合成生物を研究している人は,よく話を聞きます.
某研究開発機構であったり,有名大学であったり,現生における生態や生理,遺伝子などの研究は随所で行われています.
しかし,その化学合成生物の化石をターゲットとしている研究者は,彼らよりも少ないように感じます.
化学合成の化石を研究するためには,生態学,生理学などの現生の生物学に加え,地質学,古生物学,岩石学などの地球科学の知識も必要となります.
そんな博識な研究者が世界中から集まる空間で,みなさんとともに時間を過ごし,化学合成のサイエンスをどう発展させていくのか議論している空気に立ち会うことができました.
全員がすべての学問を網羅しているわけではなく,各々の得意分野をみんなで共有する.
最先端の空間である一方で,みなさんが"楽しそうに"研究していることがひしひしと伝わってきました.
「みんな個人で研究しているのではなく,我々はチームで研究している.だから一緒に研究したいって人はいつでも大歓迎さ」と,
カイムさんから言われたことがとても印象に残っています.
(カイムさんは寛大だ.)
クリスさんも同じようなことを言っていたはず.
1年後に聴くことになる東京大学の関根康人さんの話で,
「分野を隔てる必要はない.アプローチが異なるだけで,自然科学はすべてつながっている.」という言葉とも関連している気がします.
実は,これが私が感じるジェンキンズ研の魅力のひとつです.
偏見かもしれないので,鵜呑みにしすぎないで欲しいのですが,
ジェンキンズ研はあらゆる分野の世界に飛び込むチャンスがあります.
私の場合は,有機地球化学,古生物学,地質学,現生生物学(化学合成,生態,生理,細かいとこだと貝類学),考古学などの研究者と交流することができました.
中でも,「同位体比」は最高におもしろい.
他の研究室メンバーも,岩石学や,分類学,遺伝子,うんち学など幅広く勉強しています.
したがって,ほかの研究室に比べて,学生の研究テーマがかなりバラバラです.
だから,学生同士お互いに専門的な議論をするのが難しいので,頼る人が身近に少ない環境でもあります.
その分,学外で近い研究テーマの研究者にお会いすると,とてもウキウキしました.
私の場合は,特にアミノ酸の窒素同位体比関連の研究者との時間はプライスレスです.
幅広いが故に,勉強するのに苦労することは多々ありますが,
いろんな世界を見ることができるので,私にとっては魅力的な環境でした.
最後に
ポーランドでの最終日では,カイムさん宅に1泊させていただき,ボンキュー(バーベキュー)まで堪能しました.
ボンキューとは,金網を使わずに,木や棒に食材をぶっさして,直接炙るアウトドアです.
そのときにジェンキンズ先生とも話したのですが,
修士のうちに研究で海外に行くチャンスがあれば,行くべきだと思います.
もちろん,研究室の方針や財政状況,あるいは分野によっては,全員が行けるとも限りません.
私もすごく幸運でした.
だからこそ,チャンスがあれば積極的にトビタッテほしいです(私のひとつ下の後輩のほうがもっと詳しいです).
私は今,アカデミックの世界から,身分上離れてしまいましたが,ポーランドでの経験は私の人生のザ・ベストテンに入っています.
その経験があったからこそ,いまの自分(価値観)がいると思います.
最後になりますが,
こんな素敵な学会に連れてきてくれたジェンキンズ先生.
現地でお世話になりまくったカイムさんファミリー.
その他,学会に参加した研究者のみなさん.
以上の方々には深くお礼申し上げます.
Dziękuję
ーーーーーーーーーーーーー今日から使える英語表現ーーーーーーーーーーーー
外国人から「コーヒー(ビール)はいかが?」ときかれたときの断り方←めっちゃ訊かれました.
foreigner : Would you like some coffee(beer)?
You : I'm ok for today. / No thank you. (他の表現も教えてください!!!)
※私はコーヒー(ビール)が苦手なので.