第40話 Rain bringer
2018年11月 4日 12:00 カテゴリ:兀天狗
学会も最終日です.
最終日はポーランドのOwadów quarry(採石場)でのフィールドワークです.
4,5台くらいの車に分乗し,目的地へ向かいます.
車の中では,緊張して何も話せず,ひたすら景色を見ていました.
今自分たちがどこらへんを走っているのか,あとどのくらいで到着するのか,全くわからない状態での旅でした.
数時間後,広大な石切場に到着しました.
Owadów quarryは石灰岩が露頭しており,業者が石灰を掘削していたところ,保存状態の良い化石が多数産出し,世界有数の化石産地になったそうです(違ったらごめんなさい,修正を願いします).
ゾルンホーフェンをイメージしていただければ!!!
フィールドに入る前に,近くの博物館でOwadów quarryの説明を拝聴しました.
机の真ん中には,Owadów quarryから産出した保存状態の良い化石が並べられていました.
魚竜などの海棲爬虫類の化石も産出しているそうです.
ただ,アミノ酸はどうでしょうね.
さて,フィールドに向かいます.
みんなで石灰岩を叩いて,化石を探します.
これだけ有名な化石産地にきたのだから,良い化石を発掘したい!!!
ん~
黙々と作業を続けますが,なかなか見つかりません.
トップレベルの研究者達は続々と前に進んでいきます.
「置いてかないで~」と言わんばかりに一生懸命ついて行きました.
ふと気づくと,雲行きがかなり怪しくなってきました.
おいおい,ポーランドに来てまで,雨降るんかいな.
しかも,今日までずっと晴れとったんに,フィールドワークにピンポイントでくるか!?
と,考える暇もなく,雨が降り始めました.
It's pouring with thunder.
(北海道に続き)一体,雨男は誰なのか.
石灰岩は水に濡れると,かなりどろどろになります.
この石切場は,ほぼ石灰岩だらけ.みんなぐっちゃぐちゃのびちゃびちゃになり,化石採集できる状況じゃなくなりました.
カイムさんの号令で,博物館へ避難します.
結局,その後も雨(雷)がやむ気配もなく,ワルシャワへ帰ることになりました.
リュックも服も靴も全身びちゃびちゃ.
残念な気持ちでいっぱいでしたが,豪雨のフィールドワークも思い出のひとつです.
フィールドワークにトラブルはつきものなので,笑って受け止める気持ちが大事ですね.
車酔いと闘いながら,ワルシャワに帰りました.
そのころには雲も晴れ上がり,太陽サンサンでした(よくある).
泥だらけ,びちゃびちゃになった,服やカバンを洗い,長い一日が終わりました.
ーーーーーーーーーーーー今日から使える英語表現ーーーーーーーーーーーー
be so into ~. (~するのにハマっている)
A: I'm so into "Momokuro". (ももクロにハマっています)
※be into ~. (~に興味がある)
「興味がある」に「so」が加わることで,「ハマっている」という意味になる.