第30話 栄光の兀橋
2018年8月 5日 12:00 カテゴリ:兀天狗
そういえば、みなさん。
忘れているかもしれませんが、私の目標はどうなったのでしょうか。
その受賞者が誰なのか、公式的には、3月の謝恩会で表彰されるまで、confidentialなのです!!!
だから、まだわからない。
はずですが、しゃべっちゃう先生がたくさんいるので、発表の1週間後までには、だれが賞を獲ったのか拡散されちゃいます(笑)
特に自分の学生が賞を獲ったら、学生よりも先生がウキウキしがちです。
卒論発表を終えて、燃え尽きた私は、自分じゃないだれかが選ばれるだろうと覚悟していましたが、その現実を受け止めきれるのか不安だったので、先生方に会いたくない気持ちでした。
居室でカタカタしていると、
突然うしろから、
「おめでとう!!!!」
と、お隣のH先生から肩をバンと叩かれました(割と強めに)。
そして、H先生はそのまま退出します。
嵐のように去っていったH先生を見て、院生部屋にいた学生一同が、唖然としました。
「いまのはなんだ(笑)」
しばらく落ち着いてから、なんとなく理解しました。
「あぁ、1位じゃなかったけど、なんとか表彰台には乗れたのかな...」
けど、それを最初に伝えるのは指導教員でしょ(笑)
そこらへんを配慮しないH先生らしさもあり、心が少し晴れやかになりました。
それだけH先生も応援してくれていたのでしょうかね。
H先生の熱い思いが先走ってしまいました(笑)
その日の夕方、ジェンキンズ先生とふたりで作業していると、おもむろに、
「そういえば、結果が出たよ。おめでとう。1位じゃなかったけど、同率で2位だったよ。」
と、ニッコニコな顔で祝意を表しました。
「知ってます、H先生から聴きました(笑)」
「えええーーーー!!!なんでだよ、俺の仕事!!(笑)」
口惜しくも、喜びにあふれた表情の先生。
「ふつう、そこは指導教員でしょーーー!!!(笑)」
「そこはH先生の溢れる思いがあったのでしょう(笑)」
私自身は狙っていた1位じゃなかったので、悔しかったのですが、楽しそうにしている先生を見て、ちょっと安堵しました.
1位を獲れなかったのは、まだ私に足りないものがあるから。
修士で"それ"を身につけろ!!
まだ賞を獲るに値しない人間だから、試練を与えられているんだ!
と受け止めるようになりました。
幸い、1位を獲った天才も大学院に進学します。
2年後にリベンジしてやろう!と先生と誓い会った第2実験室の情景は、いまでもよく覚えています。
いつまでも過去のことに囚われちゃいけないと思いますが、この1年間は自信になりました(過信じゃないはず!!)。
1年間、『1位を獲る』と周囲に豪語し、自分にプレッシャーをかけて、目標に取り組んできました。
M木先生の「周囲に自分の目標を伝えることで、自分にプレッシャーをかけると、つらいこともあるけど、その分成長できるよ。」という言葉が支えになっていました。
結果的には、あと一歩届かず、お恥ずかしい限りですが、「目標に向かって努力すること」のおもしろさを感じることができました。
このブログを読んでいる学生さん達にも、そのおもしろさを味わってほしいです。
「論文を書く」とか「これを明らかにしたい!!」とか、なんなら研究じゃなくても、留学でも趣味でもなんでもいいので、
自分がやりたいことに取り組んでほしいと願います(最低限やらなければならないことはやりましょう)。
自分のやりたいことに誇りをもって取り組んでいる人って、太陽のように輝いて見えます!!!!
私もそんな人になりたい。
社会に潰されたくない。
がんばれ!!!!!!!!!
-----------休載のおしらせ----------------------------
ブログに足を運んでくださっているみなさん、こんにちは。
第30話をもって、第一部卒論編が終了しました。
これから修論編(学会、海外デビュー、就活などなど)をバンバン書いていきたいところですが、作者の体調不良のため、しばらくお休みをいただきます。
おそくとも、9月2日までには、再開できるように休養します。
何卒、ご理解のほどよろしくお願いいたします。