第28話 書く
2018年7月22日 12:00 カテゴリ:兀天狗
卒論発表が終わったとはいえ、まだ終わりではありません。
「卒業論文」を書かなければ、卒業できません。
いくら発表が上手くできても、"論文を書くこと"は全く別のフィールドです。
先行研究や先輩の卒論を参考にしながら、書いていきます。
実は、私はマテメソとリザルトに関しては、前もって書いていました。
これらは、ストーリーによって内容が変わるイントロやディスカッションと違って、変わらない事実です。早めに書いといても問題はありません。
ちょっとした空き時間に、ちまちまと書いておくと、卒論を書くとなったときにかなり楽になります。
これも先輩が教えてくれました。
できあがった第1稿を先生に添削していただいている間、英語のアブストを書き始めたのですが、ここで問題発生です。
アブストって、どうやって書いたらいいんや?
アブストはたくさん読んできましたが、いざ書くとなったときに、そのノウハウがありません。(しかも英語)
「論文を簡潔にまとめろ」といいますが、"簡潔に"とは?
とりあえず書いてみな、とも言われますが、すぐに書けるほど学生は優秀じゃありません。
論文におけるアブストの本質的な意味も理解できていないのに。
そんな論文の書き方、アブストの意義・書き方を、教員のみなさんには、ぜひ授業やゼミでやっていただきたい(切実)!!!!
さて、そうこうしている内に、先生から真っ赤に修正された第1稿が返ってきました。
自分なりに論文っぽく書いたつもりでしたが、全然ダメでした。
もう一回見直しますが、先生から添削されているところは、それが正解(それ以上のクオリティにならない)と思い込み、ほかのところをもう一度考えます。
ほんとは、先生の添削をふまえて、もっと推敲していくべきなのですが、自分の文章力が先生に勝るとは考えていませんでした(余裕もあまりなかった)。
たぶん、みんなも同じような考えだったんじゃないでしょうか。
添削された文章を、なぜ修正されたのか、さらに推敲していくことで文章力が身についていく(かつおもしろい)はずですが、そこまでやろうとする学生があまりいない(余裕もない)気がします。
でも、そこでしっかり推敲すれば、周囲よりもステップアップできるに違いありません!!!
英語のアブストも返ってきましたが、真っ赤!!!!
私の書いた英語は「amino acid」以外、全部修正されていました。
先生「キミの英語は小学生レベルだね(笑)」
英語力がないのは自覚していましたが、せめて中学生まで到達したかった。
ほかの組織については存じ上げませんが、金沢大学の地球学においては、「書く」ことよりも「口頭発表」することに重きを置いている気がします。
プレゼン力が向上することは間違いないと思いますが、文章力はなかなか上がらなかった(個人の問題か?)。
いまになって感じるのは、自分の文章力、語彙力、論理構成力の乏しさ。
社会人になるまでに、ある程度は身につけておけばよかったと痛感しています。
プレゼン力には自信がつきましたが、業務上、機会がありません(パワポが愛おしいよ~)。
学生のみなさんには、「書く機会」を大切に有効に活用してほしいです。
「文章力」も「プレゼン力」も間違いなく、今後の人生の糧になります。
さて、何往復かやりとりして、卒論ができあがりました!!!
私の文章は一体何割残ったのでしょうか?(笑)
1年間の思いを込めた卒業論文を提出して、ついに完結です!!!
終わった!!!!ついに終わった!!!!
長いようであっという間の1年間でした。
研究なんてしたくないと自暴自棄になることもありましたが、
これだけ多くの人に出会えて、これだけ楽しくて、これだけ悔しくて、これだけ充実した1年間はあったのでしょうか。
教員の指導をどう感じるかは人それぞれだと思いますが、少なくとも同級生の中で一番"楽しく"研究できたと自負しています。