鯨骨水槽閉鎖 鯨骨の切断へ
2018年1月 7日 01:01 カテゴリ:研究日誌
こんにちは.
最近,実験室にいく楽しみが一つ減ってしまいました.半年ちょっと前から学部4年生が卒業研究のために育てていた鯨骨水槽を閉じてしまったからです.
鯨骨群集がどうやって形成されていくのかを考えたとき,骨の内部にある有機物を骨外に輸送するシステムが不可欠ですが,そのシステムを探ることを目的に鯨骨を実験水槽にいれて飼育していました(下の写真は鯨骨群集が元気だった頃の写真).
これら鯨骨にはバクテリアマットが繁茂し,数々の多毛類や巻貝,カイアシ類たちがうごめき,そして興味深い行動をたくさん見せてくれていました.
なので毎日実験室にいって観察するのが楽しみで日課になっていたほどです.
しかし,先日,ついにその実験水槽を閉じてしまったのです.その鯨骨を切断し,鯨骨内でどのような変化があったのかを確かめるためです.研究のため,致し方ありません.断腸の思いで鯨骨水槽ストップです(下の写真は鯨骨が取り除かれた水槽).
そして今日,ついに学生さんが鯨骨の切断を行いました.
骨の中で一体何が起きていたのか.衝撃的な予想をつけているのですが,その通りになっているかどうか.学生さんの観察結果を見るのが楽しみです.