海洋実習に行ってきました

2017年10月 4日 23:01 カテゴリ:授業

10月になり大学の暦は後期になりました.金沢大学は4学期制をスタートしたので現在第3学期がはじまったところです.

金沢大学地球学コース3年生にとってはそろそろ卒業研究を行う研究室の配属が決まる時期でもあり,皆さんそわそわしています.この3年生後期には各研究グループ(古生物とか,地球物理とか)ごとに4年生からはじまる卒業研究に使うテクニックなどを学ぶ「応用○○実験」という授業があります.

私の属する「地質・古生物学グループ」(教員4人)が「応用試料解析実験」という授業を開講しています.この授業の一環で,昨日から今日にかけて能登半島の先っちょにある金沢大学の臨海実験施設とその前に広がる九十九湾で「海洋実習」を行ってきました.

初日は「あおさぎ号」という小さな大学の船を出して,グラブ式採泥器やフレーガー式コアラーを利用した海底の泥を採集しました.

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研究室に試料を持ち帰り,海底堆積物の観察や泥をふるって拾い出した生物を観察します.生きているベントス(底生生物)をまともに観察するのははじめての学生がほとんどですので奇妙な生物などをみかけると「おおーー」と声があがります.

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それぞれの生物について教員が解説します.

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今回は初っぱなにギボシムシの仲間が採集できたのですが,独特のヨードチンキ臭をかぎました.

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この日の実習はみんな熱心で夜21時をまわってもまだ生物の拾い出しをしています.途中でやめさせて夜は宴会です.

次の日は岩礁地の潮間帯に行き,そこに生えている海藻を集め,その海藻に生息している微小な生物をふるいで集めます.狙いは神谷教授の主な研究対象である貝形虫ですが,イソギンチャクやワレカラなどの多様な生物が集まりました.

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集めた生物を実験室に持って帰り再び観察です.海藻の上は生き物だらけです.

それにしても海藻って海の中で見ると非常に綺麗ですよね.そしてそこはたくさんの生物の住み処にもなっているのです.

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そんなことを学んで今回の1泊2日の海洋実習は終了です.この授業のなかに海洋実習を組み込むかどうかは年ごとに違いますが,個人的にもこの海洋実習は非常に楽しいのでまた例年もやりたいところですね.